扇子

将棋に欠かせない小道具

将棋のプロ棋士が必ずもっている小道具といえば、扇子(せんす)に尽きると思います。
長時間の対局中、暑さを凌ぐために風をおくったり、考えるリズムを取るために扇子を手のひらで開閉します。

あまり知られていませんが、扇子は日本発祥の道具です。
扇状の「うちわ」は中国をはじめ、古代より世界中にありました。日本は、薄い木片を重ねたり、紙を折りたたむことで、小さく収納できるようにしたのです。

それによって、持ち運びが容易になり、たしなみの一つとして愛用されることになりました。涼を取るためにあおぐのはもちろん、人に贈り物をするときに扇子に載せるなど、儀礼的な使用もされています。また、日本舞踊の舞でも欠かせない道具の一つで、美を演出しています。

手軽なうちわもいいですが、将棋ファンの方には、ぜひ伝統の扇子をお使いいただきたいと考えています。

扇子のセレクト商品

白竹堂の「黄櫨染(こうろぜん)扇子セット」です。

扇子を探している方はぜひ上記の京扇子を試してください。

黄櫨染(こうろぜん)とは、光によって染色が変化する染です。

平安期には天皇と宮中側近のみが使用した日本最高位の染。

光の方向や強さのみならず、日光・白熱灯・蛍光灯など、光の種類によっても複雑に染色が変化します。

日本伝統の幻の染をぜひ堪能してください。

差し袋 (扇子の収納袋)

上記の商品には差し袋がついています。

扇子を直に持ち歩いて、すぐに使うのも良いですが、差し袋を使用するのも粋なことです。

扇子は日常的に持ち運ぶものですから、扇子の痛みを防ぐこともできます。

女性の方にとってはファッションの1つといえます。