雁木戦法のおすすめ本

近年、プロ将棋で急速に普及した 新型雁木(がんぎ)に関連した書籍をご紹介します。(一部、旧型雁木も)

新型の「雁木囲い」は、コンピュータ将棋がもたらした変化の一つです。

新型雁木のすべて (稲葉陽)

新型雁木はプロ将棋の新しい潮流です。その研究成果を披露した書籍。

「角換わりから」「横歩取り拒否から」「後手振り飛車模様から」という3局面を取り上げて解説。

雁木が初めての人でも読みやすくなっています。

増田康宏の新・将棋観 堅さからバランスへ

バランスを重視した将棋観を解説。かつての「玉の堅さを競う将棋」ではなく、「隙きのない将棋」「発展性のある将棋」への変化が見て取れます。

新型雁木からはじまり、バランス重視の戦法を解説しています。雁木が流行している理由が一目瞭然の名著です。

急所を直撃! とっておきの雁木破り (小林裕士)

雁木対策を解説した本。相手が雁木囲いを選択したときに、「▲3七銀急戦」「腰掛け銀」「相雁木」を有力戦法として紹介しています。

アマチュアの将棋でも雁木をたまに見かけます。対策を知らないと、攻めの糸口が見つけられずストレスの多い将棋になりがちなので、目を通しておきたい内容です。

雁木でガンガン!! (小暮克洋)

旧型雁木の本です。本来の雁木(江戸時代の発生)からはじまって、現代の雁木(今となっては旧型雁木)への発展を解説しています。森内俊之永世名人が監修しています。

バランスを重視するという意味では、新型雁木も旧型雁木も共通しています。歴史的な経緯をふまえて、雁木を深く知るための手がかりになります。